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〜 消えゆく国鉄車両〜113系電車(千葉支社編) 〜

社会交通工学科1年 0166番 渡辺 貴仁


写真−1 千葉駅にて



1. 運用について

 現在、113系の関東地方での運用は、千葉県内と茨城県内の一部のみとなっている。

表−1 関東地方における113系の運用区間一覧


 全ての車両が、千葉市にある幕張車両センターに所属している。2009年10月1日現在、6両編成13本、 4両編成43本(内1本は訓練車)の合計250両が配置されている。しかし、京浜東北線に新型車両E233系1000番台が 導入されたことにより、不要になった209系が大幅に改造され、113系並びに211系と置き換わることとなった。 置き換えはすでに始まっており、2011年3月いっぱいで113系は廃車となる予定である。

 現在の113系の運用としては、夏休み等に臨時電車として運用されることが多い。

 快速「白い砂」。この電車は、早朝に両国駅3番線から出発し、内房線の館山駅まで運転されるが、内房線は 通らずに、外房線経由で館山まで向かうため、普段の電車ではあり得ない様なルートを乗車体験できる。 (停車駅:両国、錦糸町、船橋、津田沼、千葉、蘇我、茂原、大原、御宿、勝浦、安房小湊、安房鴨川、太海、 和田浦、千倉、館山)



写真−2 快速「白い砂」(津田沼駅にて)


 また、2010年3月のダイヤ改正まで、休日を除く毎日、新聞(夕刊)輸送のための荷物電車が、113系で 運行されていた。列車番号は「荷2331M」。4両+4両の8両編成で、両国駅3番線を13時18分に出発していた。 途中の千葉に13時49分に到着。千葉からは、前4両は14時11分発の外房線 安房鴨川行きに、後ろ4両は 14時26分発の内房線 安房鴨川行きに、それぞれ分割され、旅客列車に連結して運用されていた。

  
写真−3 荷物電車(どちらも千葉駅にて)




2. 車両データ

表−2 113系早分かり表





3. 特徴

1000番台
 横須賀・総武快速線の東京駅が地下化(1972年〜)されたことをきっかけに、それまで同線で使用されていた 113系0番台に不燃化・難燃化が求められることになり、1969年より製造が 開始された。1000番台は燃えにくくするため、木材を使わず、主ヒューズは パンタグラフ横に設置、配線方法の変更が行われた。それ以外については0番台と同様とされ、外観上はほとんど 違いがない。
 1000番台は登場時、冷房装置を搭載していなかったが、1973年からAU75冷房装置を取り付ける改造を始めた。 この冷房改造に併せて、車体側面に行き先方向幕の取り付けも行われた。国鉄民営化後、JR東日本はコスト ダウン(省エネ)を図った新しい冷房装置AU712を開発し、取り付け改造を行った。


1500番台
 横須賀・総武快速線用に作られた1500番台は、1979年頃から増備され始めた。シートピッチを拡大、前灯・ タイフォンの位置も変更した。横須賀・総武快速線にE217系が導入され、同線から撤退後も比較的車歴が 若かったこともあり、ほとんどの車両は車内がリニューアルされ、房総半島を中心に現在も活躍している。


2000番台
 2000番台は、クロスシートのピッチを従来の1420mmから1490mmに、シートの幅を880mmから965mmに拡大し、 掛け心地を改善した車両である。シートピッチの拡大に伴い、窓配置が変更されている。また、国鉄の車内便所 削減方針に基づき、東京寄りの先頭車(クハ111-21XX)と中間付随車(サハ111-20XX)には便所が設けられて いなかったが、1980年より東京寄りの先頭車の便所設置が再開されている。便所の窓形状は、特急形と同一に なっている。

  
写真−4 トイレの違い(左:1000番台、右:2000番台)


  
写真−5 車内の違い(左:1500番台、右:2000番台)





4. おまけ


写真−6 113系2000番台とE233系5000番台(蘇我駅にて)



@前面展望動画 本千葉→千葉



A快速「白い砂」出発シーン





5. 参考文献

鉄道ファン2010年1月号(交友社)
「えきねっと」 http://jreast.eki-net.com/
「JR車両ガイド」 http://homepage3.nifty.com/canada/index.html




 
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